職業訓練体験記

資格取得

プロローグ:職業訓練の選択

私は技術職を退職したのち、女性が働きやすくワークライフバランスがとりやすい仕事をしたいと考えていました。

しかし未経験で資格もない私は、すぐにキャリアチェンジをする勇気がありませんでした。

そんなある日、SNSやネットで職業訓練の制度の存在を知りました。

職業訓練では給付を受けながら資格取得の勉強ができるということで、私の状況にピッタリでした。

職業訓練で受けられるコースは、

  • 医療事務のコース
  • プログラミングのコース
  • 介護関係のコース
  • 電気工事のコース
  • 簿記のコース

などがあります。(地域によってさまざまです。)

ワークライフバランスのとりやすい仕事という視点で、

私は医療事務のコースと簿記のコースに魅力を感じていました。

医療事務は土曜日に半日出勤がある、事務職は土日休みがとりやすいという理由から事務職の簿記のコースを選択しました。(土日休みたい欲が強い)

第1章:筆記試験と面接

私が選択したコースは、ハローワークで職業訓練に応募したのち筆記試験と面接を受けて、合格者がコースを受講できるものでした。

受講人数が20名に対して、試験会場には約40~50名の応募者が集まりました。全員スーツやきれいめの服装できており、年齢層は20代~60代で幅広かったです。

筆記試験は応募者全員で一斉に受けました。試験内容は一般常識を問うものでした。

面接は

  • 1人15分程度
  • 自分の順番が回ってくるまで外出自由

で内容は、訓練への意欲を問う質問がメインでした。コロナ禍だったので、自宅にパソコンはありますか?もしものときはリモートに対応できますか?という質問がありました。私は当時パソコンを持っていなかったので「持っていません」と答えました。内心、これで落ちるかもしれないと思っていました。

一週間後に結果が郵便で届き、無事に合格することができました。パソコンがないからといって不合格というわけではないようです。この質問は合否に関係ないふつうの確認だったようです。

第2章:訓練プログラムの開始

合格発表からしばらくして入所式がありました。

通学中は私服でいいですが入所式は正装指定で、スーツで行きました。

入所式では訓練生活に関する説明がありました。(休むときの手続き、教材を教室に置いて帰ってはいけない、授業5分前には座席に着くことなど)

教材費の回収もありました。翌日からは本格的に訓練プログラムの開始です!

私の受講するコースでは、

  • 簿記2級/3級
  • サーティファイ主催文書処理能力検定2級/3級
  • サーティファイ主催表計算技能認定試験2級/3級

に関する授業と、ビジネスマナーとキャリア(就職活動に関すること)の授業で編成されていました。

簿記やパソコンの知識や経験がある人もない人もいましたが、授業は基本的に知識や経験のない人にあわせて進んでいきます。(授業においていかれる人はいなかったです。)

簿記の授業では、教材だけでなく電卓も必要になります。

簿記検定では桁数が大きい計算もするので、12桁表示ができる電卓を購入するように!と講師から教えてもらいました。

授業内容は参考書をベースに、理論の解説と演習問題を繰り返しながら進みます。

演習問題を解く時間は講師が巡回して、訓練生の質問に対応してくれました。

参考書と演習問題が一周したら、授業の中で模擬試験をひたすら解きます。

模擬試験もわからないところは講師が解説してくれました。全体的にいい授業でした。

簿記3級とサーティファイ主催文書処理能力検定2級/3級、サーティファイ主催表計算技能認定試験2級/3級は私のクラス全員が合格することができました。

ちなみにビジネスマナーの授業では、座席の上座下座の順や電話応対の練習をしました。

第3章:仲間たちとの出会い

職業訓練では幅広い年代の人々が集まりますが、私は幸運にも数名の仲間ができました。

休憩中はどのように過ごしても自由ですが、私は仲間と他愛ない話をするのがすごく楽しかったです。

簿記やパソコンでわからないところはお互いに教え合ったり、おすすめの勉強方法を教え合ったりして切磋琢磨していました。

授業終了後も数時間教室を使わせてもらえたので、仲間と一緒に居残りして勉強する日もありました。

訓練後半の就職活動の時期は、お互いに就職活動の状況を共有して辛いことや嬉しいことを共有していました。

訓練が終わって数年経ちますが今でも交流が続いていて、大切な友達になりました。

訓練で出会った人は、職種は違えども仕事で苦労した経験があったり、簿記2級取得や事務職への転職という共通の目標もあったので意気投合して仲良くなりやすかったと思います。

第4章:スキルアップで大切なこと

職業訓練のいいところをお話ししてきましたが、今から厳しいことを言います。

それは、職業訓練はあくまでサポートということです。

資格をとってキャリアチェンジするのに一番大切なのは、本人の努力です。『訓練に通えば資格が取れて就職できる』訳ではありません。見ている限り、授業だけで合格した人はいません。みんな放課後や自宅でも勉強していました。訓練はあくまで個人の頑張りをサポートするものだと思います。

講師は、がんばる気持ちを支えてくれたり、わからないところをわかるまで教えてくれたりします。でも、講師も人間ですから最初からやる気のない人にはそれなりの対応しかしません。周りの訓練生もやる気のない人には寄り添いません。

短くも長い訓練を有意義なものにするために面接ではやる気を問われたのだと、全てが終わった今は思います。

エピローグ:職業訓練から得た人生の教訓

  • 最終的に大切なのは自分の頑張り
  • 職業訓練はサポート

訓練でできた仲間と支え合って、資格を取得し就職までできたことは私の中で大きな成功体験になっています。また上記の教訓は仕事などでも生かされていくと思います。

おわりに:これからのキャリアの展望

ワークライフバランスのとりやすい事務職を今後も続けていきたいと思っています。

訓練の中で事務職に必要な資格が取れたので、訓練前のなにもない自分と違って自信をもって事務職に就くことができます。

コメント

  1. さとさと より:

    訓練校は悩んでるなら行ってみる価値ありますね!
    ただ、自分の努力なしでは何もならないのはよく分かりました。

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